バイアグラ誕生から今日まで
バイアグラの誕生
バイアグラは、狭心症の治療薬の開発中に誕生しました。米国ファイザー社の、イギリスにある研究所にて研究が進められてきましたが、思うほどの成果があらわれなかったことから、臨床試験を中止し、治験者全員へ治験薬の返却を求めました。しかし、治験者達が治験薬の返却を拒んだのをきっかけに調査すると、この治験薬に「勃起を促す力」があることが判明し、バイアグラの誕生となりました。 この世界で初めての「勃起薬」は、瞬く間に世界中に広まり1999年3月に日本に上陸しました。
バイアグラのその後
バイアグラの主成分である、シルデナフィルの物質特許が2013年5月17日に満了した後、用途特許が2014年5月13日に満了になりました。物質特許と用途特許の2つの特許が満了すると、バイアグラジェネリックが続々と登場しはじめました。
2014年には、日本国内初の国産バイアグラジェネリックが誕生しています。その後、飲みやすくアレンジされたバイアグラジェネリックなどが続々と製造・販売されるようになりました。
バイアグラジェネリックは簡単に製造・販売できるのか?
バイアグラジェネリックの誕生には、2つの特許が満了した後、今度は、長期保存試験や加速試験などで、薬剤の安定性や生物学的同等性などを証明します。これらの試験に通過し、厚生労働省より製造販売承認を得ると、バイアグラジェネリックの販売が開始できます。現在では、国産のバイアグラジェネリックが10社より販売されています。
バイアグラの服用を決めたあなたへ・・・
バイアグラの購入
バイアグラの服用を心に決めたら、まずいくべき場所は薬局ではなく、クリニック等の医療機関です。バイアグラは処方箋のみでの受け取りとなり、店頭購入はできません。
イギリスでは近年、バイアグラの購入が薬局で可能となりましたが、それでもまだ全ての薬局で購入できるとは限りません。
日本未発売の海外産バイアグラジェネリックなどは、インターネットで購入が可能になっています。
なぜ日本未発売なのか?
日本の厚生労働省より承認されていないため、ほとんどの海外産バイアグラジェネリックは、日本では処方されていません。並びに店頭販売もされていません。日本の厚生労働省より承認されていないとはいえ、決して危険なお薬ではないのです。これらの背景には、各国の特許制度や経済保護などが理由にあげられます。
店頭で簡単に購入できる日が来るまで
海外では、一般的に通販で売られている海外産バイアグラジェネリックは、1ヶ月分の使用分のみという規制付きで、日本からでも購入が可能です。
日本では店頭購入ができない海外産バイアグラジェネリックも、「インターネット薬局」では購入が可能という事です。
いざ服用!でもこんな症状をお持ちでないですか?
下記の症状に心当たりのある人は、医師の指導下での服用となります。
- 主成分シルデナフィルに対し、アレルギー反応が出た経験がある
- 医師より性行為自体を止められている
- 重度の肝・腎機能障害
- 最大血圧が90mmHg、最小血圧が50mmHg以下の低血圧である
- 安静時収縮期血圧が100mmHg以上、最小血圧が100mmHg以上の高血圧である
- 過去6ヶ月以内に、脳梗塞、脳出血や心筋梗塞などの経験がある
- 網膜色質変性症(進行性の夜盲症)と診断されている
下記のお薬を服用中の人は、バイアグラ並びにバイアグラジェネリックの服用ができません。
- 塩酸アミオダロン
- 硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤を投与中
(飲み薬・舌下錠・貼り薬・吸入薬・注射・塗り薬・スプレーを含む)
- ニプラジロールを含む点眼薬
バイアグラの服用豆知識
服用
性行為予定の約30分から1時間前に、空腹で水またはぬるま湯と服用します。主成分シルデナフィルの効果を最大に活かすには、空腹時の服用が絶対条件となります。
薬効時間
効果持続時間は、薬効のあらわれを感じ始めてからおよそ4〜6時間とされています。
*体質などの個人差があり
副作用
副作用として、顔の火照り・頭痛・動悸・腹痛などがあげられ、シルデナフィルの効果が消滅すると、このような副作用も消えていきます。
主成分シルデナフィルで勃起が起こるメカニズム
勃起は、陰茎海綿体に血液がたまりこむ事で起きる生理現象です。
精神的または肉体的に性的刺激が加わる事で、大脳からの刺激が、背骨の仙髄のところにある勃起中枢に伝わり、副交感神経が刺激され陰茎海綿体に血液が流れ込みます。
この働きを阻害してしまうPDE5という物質があり、この物質は勃起が萎える時に働く物質です。何らかが原因で、このPDE5という物質が大量に放出してしまうと、勃起不全の症状が起きてしまいます。主成分シルデナフィルはこのPDE5の働きを阻害する、「PDE5阻害薬」の成分で、勃起を阻害する物質を阻害し、勃起をサポートするのです。